こんにちは!
今年の2月11日はFastelavnと呼ばれる日で、fastelavnsbolleというノルウェー版のセムラ、丸いパンを半分に割って生クリームや、生クリームとカスタードクリームを合わせたクリーム、または生クリームとラズベリージャムなどを挟んだ菓子パンがノルウェー国内中で食べられます。スーパーなどでもFastelavnが近づくとこの菓子パンが大量に並び始め、自分で作る人も多いのでこの菓子パンに使われる材料は当日になると売り切れていたりもします。私も去年作ろうと思っていたらクリームが売り切れていて作れず、準備不足を痛感しました…
さてこの皆んなが同じ日に同じものを食べるFastelavnとはどういった日なのか解説していきたいと思います!
断食の前夜
このFastelavnという単語は断食の前夜という意味になります。え、ノルウェーって断食とかあるの?!と思われるかもしれませんが、ありません。笑
これは今でも残っているキリスト教の慣習で、一種のイベントとして成り立っています。Fastelavnという言葉も、元々はAskeonsdag(灰の水曜日)と呼ばれる断食が始まる前夜のことをさしていたのですが、のちにこの断食前の三日間の期間(fastelavnssøndag:断食前夜の日曜日、 blåmandag:青の月曜日 、そして fetetirsdag:脂肪の火曜日)を意味するようになったそうです。このFastelavnというのはその年によって2月1日から3月7日の間に来るそうで、今年はなんとノルウェーの母の日と被りました。
このクセの強いネーミングである青の月曜日と脂肪の火曜日というのも私が訳しているので正式な日本語訳はちょっとわからないのですが、青の月曜日というのは当時のノルウェーの国教であったカトリック教会の典礼の際の色が青で、この日は祭壇も青い布で装飾されたことに由来しているそうです。脂肪の火曜日は人々が断食前に少しでもカロリーを摂取しようと脂肪分の高い食事をしていたことからこう呼ばれるようになったそうです。
参考記事はこちら:fastelavn
日本ではIKEAのセムラが1番近い(自分調べ)
ここでノルウェー版のものが出せなくて不甲斐ないのですが、IKEAでは毎年この時期になるとセムラを売っていて、ノルウェーの基本的なFastelavnsbolleに1番近いのはこれじゃないかなと思います。周りではもっぱらマリトッツォと言われていましたが笑、IKEAのでも生クリームたっぷり入れてくれている方で、実際の現地のものはマリトッツォほどのクリームは入っていないのでシンプルに生クリームを挟んだ菓子パンという感じです。でもコーヒーとよく合って、たまに食べると美味しいんですよねえ…
ということで、今回はノルウェーのfastelavnの紹介でした!
ここまで読んでいただいてありがとうございます。それではまた次の記事でお会いしましょう!
コメント