こんにちは!
私は今まで交換留学一年、大学の正規留学で二年(コロナの影響で学位を取得せず帰国)、そして現在また大学に通っていて、ノルウェーの大学には合計で三回も在学したことになります。これらは全て違う大学なので、三つのノルウェーの大学に通ってみて、私が個人的に思うこれらの学校に共通していることで日本と違うかな?と思ったことを挙げていきたいと思います!
全てがデジタル
ノルウェーの学生にとってはネットが命です。クラスや提出物についての情報、課題の提出や採点された課題の結果など、授業に関するすべてのことは各大学の学生専用のページからチェックします。大学によってMine StudierやBlackboard、Canvasといったアプリにログインをして使う形になります。
私が日本の大学に通っていたのはだいぶ前のため、現在は日本の大学もデジタル化が進んだのだろうと思いますが、それでもノルウェーは徹底してデジタル主義だなあと思います。基本的には授業に出ていないと得られない情報というものがなく、ちゃんと授業ごとの情報を定期的にチェックしていれば授業に出られなかったからといって遅れをとるということもないです。また、コロナの時に発達して今恩恵を受けているのは授業の配信で、ライブ配信やアーカイブで授業後に録画された授業がアップロードされるのは本当に助かります。
他にも、選択授業の登録や各学期の成績、休学届や留学の申し込みなど、ありとあらゆる手続きがネット上でされるので、学生課のようなところに行っても結局は「それはネット上での申し込みだからここでは何もできないよ」と返されることばかりです。
グループワークが多い
これは私が厄介だなと思うノルウェーの大学の特徴で、だいたい一学期間にとる三科目中一科目はグループワークが含まれています。これは何が厄介かというと、フリーライダーが一定数存在すること。ちゃんと勉強をしないと卒業できないノルウェーの大学ですが、これはどこの国でも同じで学生間のやる気にも差があるし、びっくりするくらい神経が図太くてほんっとに何もしないのに普通に成績だけタダで貰っていく学生が必ずいます。しかもこういう人は言っても直らないことが多く、ちゃんとやる人がバカをみる世界です。
これは教授に相談しても意味のないことが多く、「仕事をするときはどんな人とも協力してやっていかないといけないから」という理由で跳ね返されますが、仕事だったらお給料が発生しているし、職場で仕事しなかったらクビになりますよね?というこっちの言い分は聞いてもらえません。
これは自分でグループを選べないタイプのグループワークだとマジで精神病みます。今学期は実験とレポートのグループワークで、幸いにも人数も2人、パートナーも自分で選べて私のパートナーはめちゃくちゃちゃんとしている子なのでノルウェーの大学のグループワーク4回目にして初めてグループが機能していて嬉しい限り。これは特に学位に多い問題かもしれませんが、割とその学期の成績まで左右しかねないギャンブルです。
朝が早い
これは大学にもよりけりかもしれませんが、現在私が通っている大学の1限は8時15分から始まります。私は登校時間が長いのでこの時間に間に合うように起きると起床時間が5時半でだいぶきついのですが、ノルウェーは帰宅時間に影響が出ないようになのか、朝の活動開始が早い傾向にあります。
こないだゲストで大学を訪れた他大学の教授が1時間くらいの講演をしてくださったのですが、その開始時間も9時から。その方はイタリア出身で現在はドイツのゲーテ大学の教授なのですが、開口一番に「まず、あなた方が朝9時にこの場にいるということにお祝いを申し上げます。自分の大学で朝9時から講演をしようものなら誰も来ません。ノルウェーの朝が早いとは聞いていましたが、今回9時からの公演でこれだけ人が集まる様子を見てそれを実感しました。」と言っていました。私の友達も、「朝9時なんて早いとすら思ってなかったから、最初どういうこと?って思った」と言っていて、さすがノルウェーと思いました笑
自主学習が重要視されている
ノルウェーの大学は1週間の授業数自体はそこまで多くありません。これはもちろん専攻にもよりますが、たいてい各科目につき週に2、3回の授業なので1日2コマ程度だったりします。ですが自主学習を授業以外でしてねというスタンスで、学生は週に40時間(大体平日に8時間程度)勉強することが予想されているので授業以外に約30時間は自主学習することが普通とされています。
これはリーディングの課題が社会科学などは週に200ページ近く出されることがあるのも納得です。私は現在は理系なのでひたすら問題を解いたり課題をしたり分からない部分を理解しようとしたり、どちらかといえば40時間では済まない勉強時間です。私は平日7、8時間プラス土日に数時間ずつということが多く、周りもそのくらいは普通にしているので私の専攻は勉強量が多い方かなと思います。ただ、効率がいい人や理解が早い人はもちろんもっと少ない時間で成果を出しているので個人差はあります。
教授と生徒の関係がフラット
これはノルウェーならではだと思うのですが、教授と生徒の関係が本当にフラットです。名前もファーストネーム呼び捨てだし、どんな質問をしても真摯に答えてくれる教授が多くて、功績がすごい教授ばかりなのに威張るところがなくて逆にこちらがびっくりします。これももちろん教授によりけりですが、怖くてこちらが萎縮してしまうみたいな教授に教授にあった事はないです。
これも、もしかしたら学位レベルでは私たち生徒がそこまでの期待をされているわけではないからで、大学院などもっと高等なレベルになるとまた違うのかもしれませんが…笑
でも基本的にノルウェーでは威圧的な態度を取ることは良しとされていないし、大学構内でのアカハラ・パワハラにもものすごく厳しいので(これらを匿名でレポートできるシステムも常にある)、そう言ったことも関係しているのかもしれません。学生としては嬉しいし、安心です。
というわけで今回はノルウェーの大学の特徴5つでした!留学経験のある方などで、こういう違いもあった!というのがあればコメントでお知らせください😃
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございます!
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